この記事では、ケアマネ試験を短期間で効率よく受かる方法を書いてみたいと思います。
私は2019年にケアマネ試験を受験し、合格しました。2019年には並行して登録販売者試験の勉強も進めていたので、少し忙しかったのですが、試験に出そうなところだけを勉強して合格することができました。
ここではその時に使ったテキストや問題集を紹介しながら、勉強法を紹介したいと思います。
最初に述べておきますと、私は『八訂 介護支援専門員基本テキスト(全3巻) | ケアマネジャー業務 | 高齢者福祉 | 福祉 | 商品情報 | 中央法規出版』は買っておりません。ケアマネ試験はこのテキストの内容から出題されるといわれておりますが、テキストの分量が半端なく多く、これを使って勉強を進めるというのは、どう考えても非効率です。
私はTAC出版のテキストを使いました。このテキストは500ページ強ありますが、図表が豊富でそれほど文字も多くありません。私は後述の通り、いきなり問題集からはじめましたが、勉強をするのが苦手だという方は、3月という今の時期からであれば時間に余裕がありますので、最後まで通読してみてください。そのときに注意ですが、決して書いていることを覚えようとはしないでください。覚えるべき箇所は、後に紹介する過去問題集と予想模試に全て書いています。TACのテキストには重要度ランクが示されていますので、Aランクの箇所だけは覚えるように読んでもいいかもしれません。
試験勉強は過去問に始まり過去問に終わるといっても過言では無いほど、過去問が重要になってきます。ケアマネ試験も例外ではありません。TACの『ケアマネの過去問題集』は直近の本試験問題の全てと、それ以前の本試験問題から出題可能性の高い問題がセレクトされて掲載されているので、コンパクトにまとまったものになっています。
私はこの過去問題集を解きませんでした。
既にテキストを1周でも読み終えている人であれば、ある程度は解けるかもしれませんが、私はテキストを読んでいませんので、解けるわけがありません。では、どうしたか。
私は、この過去問題集を試験勉強用の「学習ノート」として活用することにしました。
まず、左ページ書いてある問題を一読したら、問題のそれぞれの選択肢が正しいか間違ってるかを右ページの解答解説を見ながら○や×を書きました。
そして、間違ってる選択肢に、どこが間違ってるのか、どういう文章だったら正解だったのかなどを訂正する形で書き込んでしまいます。このときに、意味がわからない専門用語などが出てきたら、テキストで調べて、過去問題集に書き加えます。
最後のページまで作業が終わったら、過去問題集を最初から最後まで通読します。
過去問題集の学習ノート化の作業が終わったら、ここからがアウトプットする勉強となります。ここからは模擬試験などを活用していくことになります。
ユーキャンから出されている模擬試験問題集の、テーマ別180問は「学習ノート」を見ながら、過去問のどの問題と類題なのか照らし合わせながら解いていきます。そして過去問から類題を見つけたら、予想問題集ではどの様な問題として出してきたか、どの様に受験生を引っ掛けようとしてきたか、を書き込んでいきます。学習ノートに類題が無ければ、最も近い過去問の余白に、問題文を書き、何が間違っているのか等を書き込んでいきます。
180問解き終えたら、ここからは3回分の模擬試験を時間をしっかり測って、解いていきます。
模擬試験1回分解き終えたら、採点をしますが、ここでは点数は一切気にしません。
間違えた問題を復習するのですが、模擬試験には出題可能性の高い問題の他に、受験生の足を引っ張る為の問題もありますので、間違えた問題の類題が「学習ノート」に載っているか、まず確認します。載っていれば、自分が何で間違えたかを「学習ノート」に書いていきます。「学習ノート」に書いていない場合は、その問題を解くための知識がテキストに書いてあるか調べてみます。テキストに載っていない場合は、その問題は無視してもオッケーです。テキストに載っていて、なおかつテキストにはAランク、Bランクの知識として掲載されている場合は、間違えた選択肢だけでもいいので、「学習ノート」の同じ項目に書き写して、選択肢の何が間違っているのか等を書き込んでいきます。
ちなみにTACのテキストと過去問題集は完全にリンクをしていて、テキストのCHAPTER1SECTION1に書いてある事は、過去問題集のCHAPTER1SECTION1が該当する問題となるので、模擬試験問題の類題を「学習ノート」から探す時は一度テキストで検索をしてみて、どのCHAPTERのどのSECTIONに書かれているかを確認するといいと思います。
ユーキャンの模擬試験をやり終えたら、TACの直前予想模試を時間を測って解きます。これも復習方法は同じです。「学習ノート」やテキストに載っていない問題は無視するというのは基本です。そこは守ります。ただし、模試の解説でAランクであるとか、出題可能性大などと書かれていたりする問題は、「学習ノート」に書き写しておきます。
あと、解けた問題はAランク問題であっても学習ノートには書き写しません。解けた問題の類題を模擬試験で間違えた時に、その間違えた問題を書き写します。何度も解ける問題も無視してください。
これが大切なのですが、「学習ノート」として色々書き込んでいるので、情報量は豊富になっていると思います。しかも、模擬試験、予想問題で自分が苦手な分野の情報が濃くなっています。なので、普段から読み物として「学習ノート」を持ち歩いてください。既に答えが書いていますので、問題集としては機能しませんから、あくまでも読み物として、仕事の休憩時間や通勤通学時間の最中に読み込んでください。
ケアマネ試験はあくまでも介護支援専門員実務研修の受講試験で、実務に本当に必要な知識は実務研修で叩き込まれますし、おそらく現場に出たら嫌でも勉強することになると思いますので、ケアマネ試験の勉強をする時は、実務的に必要になるかもしれないとか、一切考えなくていいです。約7割以上、試験で得点することだけ考えればいいです。ここに書いたのは私の勉強法ですが、他の勉強法であっても、これだけは共通だと思います。